複利法という計算式によって計算された利子の事を複利といいます。
重利といわれることもあります。
簡単に言うと利子を元本に入れて計算する方式の事です。
元々ある金額に利子がつきます。
この利子を元本に足してさらに利子を計算します。
利子が利子を生み出す状態のことです。
その利子の計算をする機関によって「1年複利」や「半年複利」などと呼ばれます。
中長期的な投資商品においてはその魅力はかなり大きなものとなります。
資本金が少なくても長期間の利子の積み重ねによって、資金が雪だるま式に増えていく事になるのです。
定期預金などの中長期間の資産運用方法で良く使われるものです。
やはりその魅力は長年積み重ねる事で大きくなりますから。
積極的に取引をしない金融商品では複利で計算される金利を売り物にしているものは多くあると思います。
この複利計算式は法律で禁止されていますが借金でも使われる事があります。
貸金業法によってその行使は禁止されていますが、借金の金利計算にこの複利を使う悪徳業者もいるのです。
借金返済の期日にその元本と利息の分を合わせたものを別の金融機関から借りて返済に当て、その返済をまた別のところから借りてと繰り返すとこれが複利の計算になるので事実上返済額が多くなってしまう場合があるのです。
多くの利子を生み出す複利ですが時にはその牙を鋭く向けてくる事もあるのです。