ロールオーバーとは、明確に決済の意思表示をするまでの間、決済を自動的に繰り延べることをいいます。
外国為替証拠金取引ではロールオーバーが当たり前なので、何のことやらという人もいるかも知れませんが、本来外国為替の市場では2営業日後に決済するのがきまりなのです。
つまり、10,000米ドルを円建てで売った場合2営業日後に10,000米ドルを買い戻さなければならないのが本来の掟なのです。
買いの場合も同じで10,000米ドル買ったら2営業日後に10,000米ドル売って精算しなければならないのです。
しかし、ロールオーバーが認められている場合には、自ら精算のオーダーを入れない限り、一度作ったポジションを持ち続けることができます。
そのため、思惑どおりの値動きがつづいているのなら、そのまま利益を膨らませ続けることができるし、スワップ金利を受け取り続けることもできます。
ロングポジションを持っていて十分に安値で買ったのであれば、値動きが多少あったにしても、購入価格以上のレートをキープできればショートのオーダーを入れて利益確定させなくても長くスワップ金利を受け取り続けることで、ムダな手数料を払うことなく、安定して利益を受けることができるかも知れません。
逆目に大きく動いてロスカットというケースもありますが、レバレッジが使えて少ない元手で、リスクも限定されているのに、利食いについては制限が少ないわけですから外国為替証拠金取引が投資家に有利なルールになっているのが、よくわかると思います。