楽天証券はインターネット専業証券会社のひとつです。
SBIイー・トレード証券、松井証券、マネックス証券、カブドットコム証券ともにインターネット専業証券大手5社の一角を占めます。
三井住友銀行系のネット証券会社で当時業界3位であったDLJディレクトSFG証券を楽天株式会社が買収し2003年に楽天証券に商号変更されました。
2005年にはシステム障害が相次ぎ金融庁による業務改善命令、東証の戒告処分などを受けました。
当時急激な小口投資家の増加によりシステムがパンクしたわけですが、他の大手ネット専業証券が小さなトラブルが先行した時点でシステムの改良を進めたり、他社のトラブルを教訓に先行してシステム拡張を行ったのに対して、先行投資を怠りすぎたという面は否めません。
しかし、結果として楽天のトラブルの教訓から集中型のシステムは危険だしシステムはある程度分散させなければダメでバックアップのシステムも中古では処理の集中するトラブル発生直後の混乱を収拾できず傷口を広げかねないことが、わかったわけです。
行政指導を受けたことで楽天の初期のイメージに多少の傷は付いたものの市場全体が急速に拡大している時期だったため楽天もそれなり以上に売上げを伸ばして急成長を続けています。
現在、楽天はもとより専業証券大手5社いずれもシステムの安定性は一定レベル以上を保っています。
楽天証券は売買手数料が最低水準であること、分析ツールマーケットスピードが事実上無料で利用できることなど新規参入の投資家にとっては大きなアドバンテージがあります。